真夜中の全裸コート
それはちょっとした事がきっかけでした。 ほんの数分前までそんな事をしてしまうなんて露ほども思っていませんでした。 |
遅い帰宅 |
何かとハードな3月。 家に帰ってきたのは0時近くでした。 お風呂上がり、バスタオルのまま冷蔵庫に向かうと・・・ ありぇ? ありぇりぇ? 私のグレフルガ無い(TT) (犯人はパパね) 諦めようかとも思ったんですけど明日飲む物もないしコンビニに行く事にしました。 変な気持ちでそうしてみたわけではないんです。 言い訳に聞こえるかもしれないですけど単に着替えるのが面倒だったからなんです。 それでも最初はパジャマだけ着てコートって考えました。 でも今日は暖かいし・・・ |
全裸コードでコンビニへ |
コンビニに行く途中で夫婦らしき人達、それと年配の男性とすれ違いました。 見えているわけではないのに見られているような錯覚に堕ちいります。 深夜の街中で全裸にコートだけ着ている女。 高揚しているのが分かりました。 コンビニに入り買い物をしている間は緊張していました。 店内は明るくコートの胸元から素肌が見えています。 (あれ?これって… 中は裸って気付かれちゃうかも?) 店内には少し大き目の声で話しをしているやからっぽい4人組がいました。 こんな人たちに、もしコートの下は裸ってばれちゃったら・・・ |
レジ待ち |
そそくさと買い物を済ませてレジに向かおうとするとレジ待ちの人が一人いました。 その後ろに並ぶと私の後ろにも男性が並びました。 すると後ろの男性が私の前の人に話しかけました。 どうやらやから4人組の内2人に挟まれてしまったようです。 私の前の男性が振り返った事で私の存在に気が付きました。 |
コンビニで全裸 |
男A「あれれ?お姉さんもしかして裸?} 美優「・・・」 男A「おい、おい、この女、コートの下裸だよ」 男B「マジ?」 男A「もっと良く見せてよ」 そういうと私のコートを剥ぎ取ってしまいました。 前を完全に開かされて羽交い絞めにされた事で店内にいる誰もが私が裸である事に気が付いてしまいました。 そこへ他の仲間もやってきて 男C「ねぇねぇ、俺たちといい事しようよ」 (あぁ、廻される・・・) |
レジ |
店員「次の方どうぞ」 その声で現実に戻されました。 (私ったら何て事考えているの・・・) |
店員の視線 |
店員さんの視線からはコートの隙間から私の胸元が丸見えになっているはずです。 でもレジ打ちに夢中になっている店員さんは目の前に全裸コートの女が立っているのに一切気が付きません。 (ねぇ店員さん、私この中は裸なの、全裸にコートだけ着ているんですよ) そんな事を言ってみたい私がいました。 事務的に購入金額を告げる店員さん。 お金を払う時に初めて店員さっが私の胸元に視線を送ってくれました。 |
待ち伏せ |
コンビニを出るとさっきのやからの一人が待ち構えていました。 (え?) 一瞬視線が合いました。 (え?何で待ち伏せしてるの?) (声かけられたらどうしよう・・・) 男性の横をすり抜けると思い切り視線を送られたものの声をかけられる事はありませんでした。 歩く度にコートの裾から私の太ももが丸見えになていたと思います。 |
スイッチ |
帰り道、体が熱くなっているのが分かりました。 もう自分でも分かります。 やばいスイッチが入ってしまう直前である事を・・・ |
カギ閉めプレイ |
少し早く歩いたのが全ての理由ではありません。 家に付く頃には相当呼吸が荒くなっていました。 それは途中の道で人がいない事を確認しては前を全開にして歩いた結果です。 誰もいない路上、コートの前を全開にして全裸姿を晒します。 目を閉じたまま5秒数えます。 移動してまた人がいないのが分かったら又コートを全開にして今度は10秒数えます。 そんな事を繰り返した結果が今の荒い息使いになっています。 もう体が勝手に動いていました。 何かに突き動かされているかように、そして何かの欲求を求めるかのように。 玄関に荷物とコートを置いて鍵だけ持って家の外から玄関の鍵を閉めました。 |
性癖 |
マンションで一人暮らしをしていた頃から好きなプレイ。 全裸で何も持たずに外に出て鍵を閉めて、そのカギを遠くに投げる事。 全裸で外を歩いてみたい。 でも良く躊躇してしまう私に強制的にそうせざるを得ない状況を作ってしまう事。 それが「カギ閉めプレイ」 時には自ら手錠を掛けてしまう事もあります。 そして今また、 「近所を全裸で歩きたい、隠せる物を一切持たずに」 その欲望に心を抑える事が出来ないでいました。 |
遠くへ |
鍵を握りしめたまま外の様子を確認すると誰もいませんでした。 (今) 思い切り鍵を放り投げると一度玄関まで戻りました。 激しい動機でめまいが起きそうでした。 (ハァハァハァ・・・) 鍵が落ちた辺りの場所を遠目で見ながら思いました。 (私あそこまで全裸で鍵を取りに行かなくてはならないんですね) |
暴走モード |
距離は20mもないと思います。 (あそこまでなら・・・) オープンスペースの路上。 もしもっと遠かったらとても鍵を拾いに行く勇気はなかったかもしれません。 でももっと遠くても、嫌でも全裸のまま鍵を拾いに行く事に変わりはありません。 (もっと遠くだったら・・・) ダッシュで鍵を拾うと更に先へと走りました。 数10m走った所で更に遠くへ鍵を放り投げました。 |
再び玄関前へ |
周りを気にしながらもダッシュで家に戻り外から見えない場所に隠れました。 前にも増して呼吸が荒くなっています。 体育座りの体制で頭を垂れていました。 (私何て事してるんだろう・・・) 思っていたよりも近くに堕ちた家の鍵。 心の中で少しの安心感と不満が交錯していたのは事実です。 もっと遠く、もっととても遠く、全裸のまま取りに行くのが困難なほどの遠くへ。 そんな遠くから全裸で歩いて来なくてはならない。 その状況に追い込む事に陶酔していた結果がこれでした |
後悔 |
鍵を投げた辺りを遠目で確認していました。 その距離感に体がゾクゾクしていました。 最後に投げた時にそのまま拾いに行けば良かったのに、 そんな事を後悔をしていました。 急に怖くなって、パパを起こして玄関を開けてもらおうかとも考えました。 でも全裸の娘がいきなり帰宅したら。 そんな事よりもこの状況をパパに説明する事も出来ません。 どうしよう・・・ |
現実 |
もう考えても始まりません。 それにこれは自分で望んだ世界なのですから。 外を確認すると車が向かってきていました。 目の前を通り過ぎて見えなくなるのを確認してから路上へと飛び出しました。 道が交差している場所では人がいない事を確認するために一旦止まります。 それ以外の場所では全力でダッシュしました。 そしてやっと鍵を投げた場所辺りに辿りつきました。 |
見つからない鍵 |
どこ? 鍵はどこ? 落ちた辺りを確認しても見つかりませんでした。 運の悪い事に余り明るくない場所だった事もあって良く見えません。 どんどん焦ってきました。 (どうしよう) こんな状況を近所の人に見られたら街中の噂になってしまいます。 私が変態だって御近所中に知られてしまう。 (ごめん、パパごめんなさい) |
人が来る |
遠くに明かりが見えました。 真っ直ぐこっちに向かってきます。 (自転車?) (どうしよう、どうしよう) パニックになっていました。 急いで家の方向に走り、途中にある車が通れない程の細い路地へ入って身を屈めました。 (見られた?) (あの距離ならきっと見られてないよね?) 自転車の走る音が近付いてきました。 それと同時にもしこの路地の住人だったらと言う不安が湧いてきました。 (お願い真っ直ぐ行って、こっちにこないで) 自転車の人を見る事はとても出来ませんでした。 ただ音だけで自転車が通り過ぎるのを待っていました。 |
ひとりぽっちの不安 |
心細くて仕方ありませんでした。 鍵が見つからない恐怖。 めそめそしていました。 誰か、助けて、御主人様・・・ 誰もいなくなったのを確認して再び鍵の有る辺りに向かいました。 |
泣きながらの鍵捜索 |
さっきの場所に戻っての再捜索。 でもやっぱり鍵が見つかりません。 周りを気にしながらの捜索。 時間が過ぎて行くのに比例して湧き上がる不安感。 涙で溢れ返ってくしゃくしゃになった顔で捜索を続けていました。 そしてそしてやっと鍵を見つける事が出来ました。 その場で鍵を握りしめてしまう程の感動でした。 |
帰還への道 |
帰りは早歩きの速度で戻りました。 周囲に気を使いながら、道が交差している場所では誰もいない事を確認しては早歩きを繰り返しました。 家までの距離がとても遠く感じていました。 (もう少し、後少し) 家に着いた時には心身共に疲れ切っていました。 |
エピローグ |
同じ全裸コートでも御主人様が一緒にいる時と一人でしてしまう時では全然違う物です。 御主人様が一緒の時は何をさせられるんだろうと言う不安感、一人でする時は一人であるが故の緊張感があります。 ただ、御主人様が一緒なら管理してくれる部分が安心感になりますけど一人では暴走する自分を止める事が出来ません。 こんな事を続けていたらいつか近所の人に見つかって破滅を迎える事は分かっています。 でも、止められないんです・・・ それが露出狂と言う変態の性なのですから。 |
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